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2016.09.13

「中世を道から読む」を読了

野球とは関係ありませんが、事務局日記ということで、備忘録的に記します。

「中世を道から読む」 (齋藤慎一 著  講談社現代新書 2010年)


交通という視点から戦国史を読み解く、興味深い論考です。


・他国の道路事情は判然としないことが多い

・河川をどこで渡るかが広域交通ではきわめて重要。どこでも渡河できるわけではない。

・特に利根川は軍隊の行動を大きく規制した。大軍が渡河できる地点は限られる。

・たとえば14世紀、小山義政の乱では、鎌倉を発した足利軍は、宇都宮方面へ直進するのではなく、今日からみれば迂回路にも見える、鎌倉街道上道を進撃し、上流で利根川を渡河している。

・恒常的な橋梁はほとんど存在しない。維持することが技術的にも経済的にも困難。

・15世紀後半、鎌倉街道上道に並行して新たな街道が出現。これは享徳の乱による拠点の変更が影響。(江戸、河越、鉢形、松山、八王子などの地位が向上し、相対的に鎌倉の重要性が下落)

初めて知ることばかりで、たいへん勉強になりました。

戦国期テーマのゲームを遊んだり考えたりするときに、新しい視点を与えてくれるのではないでしょうか。

たいへん、面白かったです。


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