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2012.05.26

卓上野球の父

少し前ですが、幕張本郷猛さんがご自身のブログで、世界初の卓上野球シミュレーションゲーム“NATIONAL PASTIME (ナショナル・パスタイム)”に関連する記事「偉人に感謝」を掲載されています。

STRAT-O-MATICのゲームコンベンションの古い記事に、NATIONAL PASTIMEの開発者、CLIFFORD VAN BEEK 氏の写真が掲載されていると、あります。

せっかく教えていただいたので、写真とともに掲載されていた記事の一部を訳して、ご紹介してみようと思います。

(幕張本郷猛さんに感謝)

----以下、引用です----------------------------------------------------------------------

(前略)

クリフは1903年2月28日生まれ。5歳まで孤児院で、その後、祖父母のもとで暮らした。

14歳になると、自分の野球ゲームで遊ぶようになる。クリフは野球が大好きで、草野球リーグにも参加したりしていた。

クリフのゲームは当時のプロ野球選手をベースにしており、打者ひとりひとりをカードにしていた。ゲームの基礎は2個のダイス(1-6、2-3といった風に読む)で、ダイスの目に対応して1から41のナンバーがあり、(各ナンバーが)野球で起こり得る異なる状況を表現していた。

8種類のチャートがあり、各々がランナーの状況に応じて起こるかを出来事を教えてくれる。とても論理的なゲームであるとわかるでしょう。しかしゲームには打者の視点しかなく、選手の能力を反映した投手カードはなかった。

結局、ゲームは監督ではなく観客視点を意図していた。
1917-1926年の間、ゲームの改良を続け、いくつかの要素を付け加えた。
ようやく、クリフは友人たちを束ねてリーグを結成。友達はゲームに興奮。それを見てクリフは特許を申請、1926年に認可された。1931年には1930年をベースにしたセットを大量生産。
だが、彼が発注した印刷業者が倒産(大不況のころだった)し、1000個生産の契約だったが400個しか納品されなかった。クリフはこの金銭的痛手から回復できず、その後のシーズンはゲームを出せなかった。

時は下って1970年。クリフはSTREET & SMITH BASEBALL BOOK(訳註:street and smith 野球年鑑)を、ぱらぱら見ていたら、APBAという名の野球ゲームの広告があり、カードが載っていて、自分がむかし作ったゲームとほとんど同じじゃないかと気がついた。

そこで、1975年にニューヨークで開かれたAPBAコンベンションに参加し、APBA社の社長と話をして自分のゲームを見せようと決心した。クリフは副社長の後を追いかけ、別室へ連れ込むと、自分のナショナル・パスタイムを見せた。副社長は仰天した。知る限り、自分のボスがAPBAを一から作ったと思っていたが、目の前にいる男が、ずっと前にゲームを開発していたという動かぬ証拠を持っていたからだ。クリフのゲームはコピーされ(特許は1945年に失効していた)なにがしかの改良を加えられ、1951年に生産されたのだ。(ヴァン・ビーク氏には何の断りもなく)

(後略)

--引用終わり---------------------------------------------------------------------------

ちなみに、CLIFFORD VAN BEEK氏のゲームについては、以前、私もこちらの記事で触れたことがありますが、今回のSOMコンベンションの記事で、なぜ、NATIONAL PASTIMEが継続しなかったかの理由が判明しました。

まあ、APBAがNATIONAL PASTIME のコピーだという記事の主張は、間違ってはいないのでしょうが、かといって、APBAはダメ、とも言えないでしょう。

なんといってもAPBAには、卓上野球というホビーを普及定着させる一翼を担ったという功績があります。APBA社の創業者、RICHARD SEITZ氏がいなければ、卓上野球というのがここまで広まったかどうか。
それにSEITZは、投手の要素を追加したりして改良も加えていますしね。

NATIONAL PASTIME が生まれ、APBAという形で世に広がり、その後、様々な野球ゲームが生まれ、日本に入ってきて私も関わり、いまはこんなブログを書いているという、不思議な縁。

改めて、卓上野球の父であるCLIFFORD VAN BEEK氏に感謝です。


ところで思いついて、ネットで探してみたら、なんと、出てきましたよ。

NATIONAL PASTIMEの特許申請の書類が。

ここから見ることができます。

(しかし、凄い時代になったものだなあ・・・・・)

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