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2011.08.25

セイバーメトリクス 投手の評価指標 PR

セイバーメトリクスの解説本(Understanding Sabermetrics :Gabriel B. Costa, Michael R. Huber, John T Saccoman, McFarland & Company, Inc. 2008)を読んでいたら、この防御率を使った面白い指標にぶつかりました。

投手を評価する代表的かつ伝統的な指標に防御率があります。

点取られないピッチャーということですね。


防御率(ERA:EARNED RUN AVERAGE)=自責点×9/投球回

投手個々の防御率とリーグ防御率を比較すれば、その投手がどれだけ点をやらなかったかというのが、比較できるわけです。

◆ 防御率の評価=リーグ防御率-投手の防御率

しかし、それでは、投球回の多寡が考慮されない。

たとえば、同じ防御率3.00でも、50イニングと100イニングで、長いイニング投げたほうが、パフォーマンスが良いということじゃないのか、という見方がはいってこない。

長いインニングを投げたほうが、評価が高くなるべきじゃないの、ということです。

で、それを考慮に入れた指標が、PR(Pitching Runs)です。

◆ PR=投球回×(リーグ防御率-投手の防御率)/9

これを算出してみました。データは1998年から2010年。

まず参考に、セ、パのリーグ防御率の推移です。

Lgera


これはこれで、面白いですね。結構、変動している。


そして、1998-2010年のPRの分布です。

Prhstg

PRが25以上の投手は、全体の1%強しかいませんでした。

以下、PRのトップ10(1998-2010)です。

やはり、ダルビッシュ・・・・。

(このPRは、投球回が重みづけの重要なファクターなので、やはり、先発投手向きの指標でしょうね。)



PR

投手

登板

完投

勝利

敗北

投球回

自責点

防御率

48.48

2010

ダルビッシュ

26

10

12

8

202

40

1.78

46.51

2009

ダルビッシュ

23

8

15

5

182

35

1.73

45.87

2010

前田 健太

28

6

15

8

215

53

2.21

45.34

2008

岩隈 久志

28

5

21

4

201

42

1.87

44.89

2008

ダルビッシュ

25

10

16

4

200

42

1.88

44.43

1999

上原 浩治

25

12

20

4

197

46

2.09

42.57

2005

杉内 俊哉

26

8

18

4

196

46

2.11

41.99

2005

松坂  大輔

28

15

14

13

215

55

2.30

41.85

2006

斉藤 和巳

26

8

18

5

201

39

1.75

40.56

2009

涌井 秀章

27

11

16

6

211

54

2.30

 


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コメント

防御率がリーグ平均値の投手は、投球回の多寡に関わらずPRは同じ評価になる訳ですね。ということは、規格外の選手が際立つ指標なので、ヒストグラム左側の外れ値(防御率が悪くなっても延々と晒された?)投手が誰なのかも、気になるところです。

投稿: タカ派 | 2011.08.26 12:22 午後

>規格外の選手が際立つ指標なので

なるほど、うまい表現。鋭いですね。

>ヒストグラム左側の外れ値(防御率が悪くなっても延々と晒された?)投手が誰なのかも、気になるところ

そうですね。マック鈴木なんかがランクインしそうな気がします。

次の記事で掲載します。

投稿: 事務局長 | 2011.08.26 10:36 午後

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