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2010.04.09

真夏の夜の怪 恐怖!天をにらむダイスの群れ

卓上野球機構・旧会誌「エンドラン」第7号より再録です。

先般再録しました「よみがえり猛虎」の記事に出てくる魂の抜けたダイスの由来です。


首位を走る横浜球団が奇怪な現象に見舞われ、関係者を恐怖のどん底にたたきこんだ。

 7月9日定例も終了し、後片付けにはいったときのことだ。何かネタはないかとハイエナのように会場を徘徊していた本誌記者の耳に、絹を裂くようなうら若き乙女の悲鳴。

 何事!

 どっと皆が走りよると、そこにはへなへなと座り込んだナオミ監督の姿が。

 「こ、これっていったい…」

 ナオミ監督が指差す先を見た一同は、冷水を浴びせられたように背筋をこわばらせた。そこにはタッパーに収められた数十個のダイスが、もうし合わせたかのように《1》の目をかっと見開き、天井をにらんでいたのだ。赤、白、青、黒、黄。色とりどりのダイスが、みな一様に1の目を出しているさまは、あたかも無数の目が天空を睨むがごとき不気味さである。

 「だ、誰がこんなイタズラを…?」

 うめくような声が聞こえた。しかし、みな首を振るばかり。

 「これは誰のダイスですか?」

 日頃、冷静な阪神・コバヤン監督の声がかすれている。

 「モジ監督のじゃないですか、確か」

 金吾監督がダイスから視線をそらせないまま応える。
 と、そこへモジ監督があらわれた。

 「ん、どうした。これは俺のダイスだけど。何い!サイコロが勝手に1の目を剥いているだってえ。う~~~ん。このタッパーのダイスは、みんな魂が抜けて試合で使い物にならなくなったやつだからなあ

 魂の抜けたダイス!

 モジ監督の酷使に精気を奪われ、抜け殻となった死者同様のダイスたち。すなわち、そこはダイスの墓場だったのだ!

 モジ監督は横浜優勝のために命をすりへらしてきたダイスたちに碌な供養もせず、このような場所に放置していたのだ。

 恐ろしや!

 なんという罰当たりの所業。

 試合に使ってもらえぬ恨み、供養してもらえず成仏できぬ無念、これらサイコロの怨念が横浜に祟りをなさんとし、そのオーメンとして、1の目を出したのではないか。

 整然と並ぶ無数の1の目は、いったい何をわれわれに語りかけようとしていたのか?

 必死の思いで自己を主張せんとして1の目を出した数十個のダイスたち。ボロキレのように捨てられ、忘れ去られた彼らが哀れにも思えてくる。

 本誌記者はいつのまにか、人垣のうしろからそっとダイスたちに合掌していたのだった。

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魂の抜けたダイス:なぜかある日突然、打者を抑えられなくなるダイス、ホームランが打てなくなるダイス、これらのダイスは試合に用いられなくなり、そのまま、どこかへ仕舞われるのです・・・。

ちゃんと供養しましょうね!

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