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2009.05.18

昨年までのシステム検証(併殺打)

コミッショナーがせっかく昨年のゲームの結果を成績表にまとめてくださったので、それをもとに、昨年までのシステムの再現性を検証してみます。まず、併殺打です。



さて、新システムで気になっているのは以下の点です。

1)併殺打の数

2)犠飛の数

これがどのていどの再現性をもたらすのかが、気になっています。

 

では昨年までのシステムではどうであったのか?

コミッショナーがゲームでの成績を出してくださっているので、それをベースに簡単な検証をしてみたいと思います。試合数が少ないので比較できるのか、と言われそうです。統計的にどのていどの誤差があるかを算出して、検証してみました。それが下表です。1試合あたり併殺打数を求め、その誤差の幅を求めます。ゲームでの実際の値に誤差の幅をプラス、マイナスしたものが統計上のゆらぎを加味した期待値の幅です。要は62試合の結果から、可能性の幅を出してみたということです。で、その幅の中に史実の1試合あたり併殺打数が収まれば、まあよしとしようということです。

 

チーム

ゲーム2008(2007年データによる)

史実

試合

併殺打

併殺打/試合

誤差の幅

最小値

最大値

巨人

62

37

0.597

0.122

0.475

0.719

0.715

ヤクルト

62

20

0.323

0.116

0.206

0.439

0.646

阪神

62

30

0.484

0.124

0.359

0.608

0.660

中日

62

36

0.581

0.123

0.458

0.703

0.792

横浜

62

39

0.629

0.120

0.509

0.749

0.701

広島

62

25

0.403

0.122

0.281

0.525

0.722

ロッテ

62

22

0.355

0.119

0.236

0.474

0.590

オリックス

62

46

0.742

0.109

0.633

0.851

0.840

楽天

62

49

0.790

0.101

0.689

0.892

1.000

日本ハム

62

36

0.581

0.123

0.458

0.703

0.514

西武

62

45

0.726

0.111

0.615

0.837

0.736

ソフトバンク

62

31

0.500

0.124

0.376

0.624

0.569

合計

744

416

0.559

0.036

0.523

0.595

0.707

 

で、ピンクになっているのが、史実の値がゲームの結果の誤差の幅の中にはいっているチームです。半分の6球団ですね。特にハム、西武、ソフトバンクはいいセンいってます。ただ、全体でみると、やっぱり全然少ないのです。最終の合計の行をみてください。

ヒットエンドランの多用でDPが減少してしまったのか、はたまた、そもそもシステムに問題があったのか?(個人的にはどうもそんな気がする)

ですから、今年からの新システムの結果にいまからドキドキなのです。

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新しいシステムへGo!」カテゴリの記事

コメント

私も事務局長同様ノリノリでして、調子に乗ってレスしておりまして、申し訳ありません(笑)。

スワローズが併殺が少ないのは、バント数がリーグ一だったことと無縁ではないような気がします。
田中、宮本、福川、飯原と、ほっとけば併殺を大量産出する奴等をコントロールした結果だと思っております。
ありがたいことに、皆SACがA以上ありましたので。

これは、「データがあらかじめ見えている」という、ゲームならではの現象なのかもしれませんね。

予測される結果がわかっていれば、自然に対処せざるを得ないわけですから。

ロッテの併殺が少ないのにも興味があります。
半監督がなんらかの対処をしたのではないかと。

投稿: ま | 2009.05.19 10:26 午後

レスありがとうございます。うれしいです。

>スワローズが併殺が少ないのは、バント数がリーグ一だったことと無縁ではないような気がします。

これは確かにあると思います。でも、犠打も史実換算するとだいぶ少ないんですね。ですから、やはり去年までのゲームシステム自体にも問題があるような気がしてならないんですよ。


>ロッテの併殺が少ないのにも興味があります。
>半監督がなんらかの対処をしたのではないかと。

これはどうなのでしょうか。
半監督、教えて!

投稿: 事務局長 | 2009.05.19 11:48 午後

進塁率が分かればチャート調整などで
大分精度が上がると思うのですが、
さすがにデータが取れませんよねぇ・・・

>これは、「データがあらかじめ見えている」という、ゲームならではの現象なのかもしれませんね。
>予測される結果がわかっていれば、自然に対処せざるを得ないわけですから。
当然ここは同意。

フジハラ

投稿: Locker | 2009.05.20 12:42 午後

>ロッテの併殺が少ないのにも興味があります。
本来クリンナップを打っていたDP5の打者を一番に据え、DPの少ない人を三、四番に据えていたのが大きいと思います。

投稿: FOREST | 2009.05.21 12:15 午前

>進塁率が分かればチャート調整などで
>大分精度が上がると思うのですが、
>さすがにデータが取れませんよねぇ・・・

新システムではゴロでの進塁率は実際のデータを分析しました。それをデフォルメしたものが今回のゴロアウト表と併殺システムなんです。

あのゴロ表は、何気なく作ってあるように見えますけど、それなりに苦労して分析したんですよ(笑)ていうか、あのゴロ表を納得ゆくものにするのがいちばん時間がかかりました。2年くらいかかってますね。最初のころの「新システム選手カード」がブログのどこかに掲載してあると思いますが、当時はゴロもA,B,C,D,Eと5パターンあったんですよ。それを3パターンに収れんして、しかもゴロA,B,Cの打者ごとの出現確率と、走者シチュエーションごとの進塁結果の確率が、概ね合致するような表にするのに、相当こだわったんです。n/36の制約の中でですから、苦労しました。

私の言っている併殺打の問題は、ゲームパラメータへの変換すなわちDP#の値の設定が、少しゆるかったかなと感じていて、そこを微調整したいということなんです。
もう少し試合が進めば、どのていどの調整が必要か、数字が教えてくれると思います。

そうした意味で、コミッショナーが毎年記録を集計してくださっているのは、ほんとうにありがたいことだと思います。改めてお礼を申し上げる次第です。

投稿: 事務局長 | 2009.05.21 11:33 午後

色々と忙しく、気付くのが遅れました。今更ながら…

打線の組み方は、チームの姿勢としてどのような野球をしていくか、どのような点の取り方を目指すかということにもよると思います。
昨シーズンのロッテの場合、先発・リリーフと投手陣が安定していたため、とにかく相手より先に1点を取りに行く野球を心がけました。
つまり、ランナーを溜めてホームランで一気に点を取るのではなく、四球で出塁したランナーをタイムリーで返す野球です。

SPIはシステム上、DP値で自動的に併殺が起こるため、チャンスをつぶさないためにDP値が極めて重要と考えておりました。
コミッショナー様も書いておられますが、DP値の低い、史実で1番を打った西岡を4番に据えていた理由はこれです。

史実を元にDP値を算出することから、史実の1番打者は当然DP値が低くなりますのでクリーンナップ向きのデータになりますし、ホームランバッターは四球数も多く、史実でクリーンナップを打つことが多い分DP値が高くなりやすいことから、1番向きのデータになることが多いと思います。

もちろん、このような打線の場合、大量得点が期待できないというデメリットはありますが、3位までに入れば優勝の可能性があるというシステムで長いシーズンを戦うことを考えると、先制して良いリリーフ投手を注ぎ込んでしまえば、負けている状態の相手は、先のことも考えて良いリリーフ投手を使いづらくなるでしょう。そのため、更に追加点も得やすくなり、逃げ切りが容易になると考えました。

昨シーズンの結果が良かったので、上記の考察は概ね間違ってないと思うのですが…

投稿: 半 | 2009.05.28 01:08 午前

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