9月定例結果・セリーグ
本命・阪神がついに奪首に成功。横浜は開幕以来の首位を空け渡してしまい、2.5ゲーム差で2位に。このまま、独走態勢に入ってしまうのか!?
|
試 |
勝 |
敗 |
分 |
率 |
差 |
監督 |
阪神 |
47 |
31 |
15 |
1 |
0.674 |
- |
金吾 |
横浜 |
47 |
28 |
17 |
2 |
0.622 |
2.5 |
モジ |
広島 |
46 |
27 |
18 |
1 |
0.600 |
1.0 |
今林 |
ヤクルト |
47 |
20 |
26 |
1 |
0.435 |
7.5 |
森谷 |
巨人 |
50 |
20 |
29 |
1 |
0.408 |
1.5 |
まさゆき |
中日 |
50 |
18 |
31 |
1 |
0.367 |
2.0 |
岩隈藤川 |
金吾監督が会心の笑みをもらす。いずれこの日が来るのを確信していたのであろう。来るべきものが来たと、記者団を前に余裕の表情である。
「それは、地力が違いますからね。20
style='font-family:"MS 明朝";mso-ascii-font-family:Century;mso-hansi-font-family:
Century'>試合や30試合は勢いで乗り切れても、中盤戦ともなれば選手層の厚さや投手力など、総合力で一頭抜きん出ているウチが上がってくるのは、当然の成り行きですヨ。むしろ遅すぎたくらい」
金吾監督は表向きハシャグこともなく、淡々と首位浮上の感想を述べるが、内心、安堵の胸を撫で下ろしているはずだ。開幕以来、横浜に長らく首位に居座られたのが、まず、計算外であったのに加え、「優勝などありえない」と放言していた広島が眼下に迫っていたのだから、心穏やかであったはずがない。広島に優勝を許せば、来シーズンの楽天送りが自動的に決定してしまうため、万が一にも、そのような事態は防がねばならない。が、ここへ来て、横浜はもとより広島もややチーム状態が下降気味で、このまま一気にゲーム差をつけて独走に移りたいところだ。
いっぽう、その広島は、抑え不在が響いてか、どうしても波に乗り切れない。前田、新井、嶋などの主軸も、打ち勝たねばというプレッシャーからかここ一番に力みが見え隠れ。しかし、まだ首位には lang=EN-US>3.5差しかないのであるから、なんとか踏みとどまり、ぜひ、優勝を果たして欲しいものである。さすれば今林監督の名声は天下に隠れもなきものとなり、機構の歴史に名を残すことになろう。
「A
style='font-family:"MS 明朝";mso-ascii-font-family:Century;mso-hansi-font-family:
Century'>クラスにはいれれば、もう、十分ですよ」
「うちはチャレンジャー、他の5
style='font-family:"MS 明朝";mso-ascii-font-family:Century;mso-hansi-font-family:
Century'>球団の胸を借りるつもりでやってきた」
「優勝など、とてもとても」
横浜・モジ監督は、首位陥落が決まるや、それまでの「野球の神」的言動が鳴りを潜め、いきなり「謙虚で温和な監督」を装い出したが、今さらの感がある。一度、首位から滑り落ちるや巻き返そうという気迫の片鱗すらみせないまま、昨年までの事なかれ采配に逆戻りとは、やはり、横浜再建は別の若い力に託すべきではないかとの声がフロントやファンから沸き起こるのも時間の問題であろう。
常勝軍団復活を目指しマサユキ監督が就任した巨人だが、いったん歯車が狂いだすともうだめ。チームとしてのまとまりが欠け、復元力に乏しく、左舷に注水すればし過ぎて今度はあわてて右舷に注水し直すといった呈で、連敗を重ねてついに借金9まで膨れ上がった。ヤクルト
lang=EN-US>3連戦で再び3タテを食らい、ついに5
style='font-family:"MS 明朝";mso-ascii-font-family:Century;mso-hansi-font-family:
Century'>位転落である。こうなってくると、マサユキ監督のいかにも含蓄ありげな「若手抜擢」「信賞必罰」「猫の目オーダー」も、しょせんは場当たり的な弥縫策にしか過ぎなかったのではないかと言われても、仕方あるまい。なんといっても巨人は昨年、ハタ坊監督の指揮のもと、リーグ優勝を成し遂げたチームである。それが、こうも不甲斐ない戦いぶりを続けるとは、一時は機構内随一の理論派監督と謳われたマサユキ監督、自らの理論に溺れて小細工を弄しすぎ、王道を歩ませるべき選手たちを覇道に導いてしまっているのではなかろうか?
これに対して森谷・ヤクルトは、一時11個もあった借金を
lang=EN-US>6まで減らして、ついに4
style='font-family:"MS 明朝";mso-ascii-font-family:Century;mso-hansi-font-family:
Century'>位浮上である。頽勢にもめげずにひたすら上を狙い、我慢してオーダーを固定し、リリーフに失敗しようがチャンスに凡退しようが、ひたすら選手を信頼し続ける
style='font-size:16.0pt;font-family:HGSゴシックE;color:red'>「全員軍曹野球」
style='font-family:"MS 明朝";mso-ascii-font-family:Century;mso-hansi-font-family:
Century'>が、最下位脱出につながったのである。今シーズンは、「古田の馬鹿野郎」も一度しか口にしていないという。
中日は選手が監督の顔を忘れ始めている。