8月定例結果・セリーグ
ついに虎がヒトデの足に噛みついた。開幕以来、首位を維持してきた横浜は、かろうじて勝率で阪神を上回るもゲーム差なしまで肉薄されている。
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試 |
勝 |
敗 |
分 |
率 |
差 |
残 |
監督 |
横浜 |
39 |
24 |
13 |
2 |
0.649 |
- |
33 |
モジ |
阪神 |
39 |
25 |
14 |
0 |
0.641 |
0.0 |
33 |
金吾 |
広島 |
39 |
24 |
15 |
0 |
0.615 |
1.0 |
33 |
今林 |
巨人 |
42 |
19 |
22 |
1 |
0.463 |
6.0 |
30 |
まさゆき |
ヤクルト |
39 |
15 |
23 |
1 |
0.395 |
2.5 |
33 |
森谷 |
中日 |
43 |
15 |
27 |
1 |
0.357 |
2.0 |
29 |
岩隈藤川 |
「直接対決がなかったから、横浜に首位を許してきただけ」
と意気軒昂な金吾監督。横浜との連戦に連勝してとうとうヒトデの足を捕まえた。
「直接やれば、実力の差は明らかで、ざっとこんなもの。首位奪取も時間の問題」
と、ほくそ笑む金吾監督に対し、一方のモジ監督はすっかりトーンダウン。
「優勝?いやいや、うちは端からA
style='font-family:"MS 明朝";mso-ascii-font-family:Century;mso-hansi-font-family:
Century'>クラスなら御の字、胸を借りるという気持ちで開幕からやってきた」
といきなり謙虚モードへ突入した同監督だが、そんな態度は見せかけに過ぎない。事実、阪神戦では味方の劣勢に机を叩いて激怒していたではないか。首位への執着、煩悩は相当なものとみた。何しろ、今シーズンは近来まれに見る戦力の充実振り。リアル2006の横浜の体たらくを見るにつけ、
style='font-size:12.0pt;font-family:"MS 明朝";mso-ascii-font-family:Century;
mso-hansi-font-family:Century;color:red'>「ひょっとして残る人生で最後の優勝のチャンス?」
style='font-family:"MS 明朝";mso-ascii-font-family:Century;mso-hansi-font-family:
Century'>と焦りまくっていることは明白である。このまま、のめのめと首位を明け渡すことを考えてはいまい。しかし、その焦りが逆にマイナスに働くことも。打たれまいと気合を入れれば入れるほど、またホームランを放り込もうと念をこめれば込めるほどに、サイコロを振る肩に必要以上に力がはいり、失投、打ち損じを繰り返すというのが機構での自滅のパターン。自らその罠にはまり、ずるずると敗退を重ねるに違いないというのが、衆目の一致するところである。
前回定例まで貯金生活で、かろうじて優勝戦線に踏みとどまっていた巨人は、シーズン中盤でついに化けの皮がはがれた。
lang=EN-US>6位・中日、5
style='font-family:"MS 明朝";mso-ascii-font-family:Century;mso-hansi-font-family:
Century'>位・ヤクルトとの3連戦にそれぞれ
lang=EN-US>3連敗。貯金を思いっきり吐き出して、とうとう脱落だ。
lang=EN-US>5位ヤクルトにも2.5
style='font-family:"MS 明朝";mso-ascii-font-family:Century;mso-hansi-font-family:
Century'>ゲーム差に迫られ、チームもマサユキ監督以下、非常事態モードに突入した模様だ。こうした事態を招いたA級戦犯を、マサユキ監督は側近に「上原
class=GramE>だっ!」と吐き捨てているという。リーグを代表するエースのはずの上原(OB:-3/HR+2
style='font-family:"MS 明朝";mso-ascii-font-family:Century;mso-hansi-font-family:
Century'>)が、なぜ戦犯なのか。「打たれてはいけないところでホームランを打たれすぎる。あれではエースとは呼べない」と手厳しい。直近の登板は対ヤクルト
lang=EN-US>5回戦であったが、この試合、初回岩村に先制ツーラン、
lang=EN-US>2回には伏兵・古田にソロを浴び、序盤にヤクルトに主導権を渡してしまった。これで上原は開幕以来
lang=EN-US>1勝6
style='font-family:"MS 明朝";mso-ascii-font-family:Century;mso-hansi-font-family:
Century'>敗。これでは監督が「戦犯」呼ばわりするのも無理はないか。しかし一部には、「辛抱せずに序盤でおろしてしまうから勝ちがつかないだけ」と監督の起用法に問題ありとする見方も。いずれにせよ、巨人は
lang=EN-US>Aクラスも危うくなってきた状況である。
さて、端倪すべからざる粘りで首位に食らいついているのが、広島である。なんと首位に
lang=EN-US>1ゲーム差まで迫ってきている。抑え不在の投手陣が脆弱であるのは相変わらずであるが、今シーズンは先発に黒田という柱がいることが大きい。加えて、リーグ随一の長打力を誇る打線が、夏の暑さをものともせずに
class=GramE>打って打って打ちまくり、チームを勝利に導いている。万が一、広島優勝などという事態が生じた場合、
style='font-size:12.0pt;font-family:"MS 明朝";mso-ascii-font-family:Century;
mso-hansi-font-family:Century;color:red'>金吾監督は楽天送り
style='font-family:"MS 明朝";mso-ascii-font-family:Century;mso-hansi-font-family:
Century'>となるだけに、是非、頑張ってほしいものである。
ヤクルトはようやく復調。ここ3
style='font-family:"MS 明朝";mso-ascii-font-family:Century;mso-hansi-font-family:
Century'>カードを連続で勝ち越し、借金もようやく1
style='font-family:"MS 明朝";mso-ascii-font-family:Century;mso-hansi-font-family:
Century'>桁に。もはや優勝はおろかAクラスも無理な状態だけに、森谷監督の生きがいはもはや首位いじめ、というより阪神いじめ。事実、ここまで阪神には
lang=EN-US>4勝1
style='font-family:"MS 明朝";mso-ascii-font-family:Century;mso-hansi-font-family:
Century'>敗と勝ち越しており、「広島優勝のためにも、阪神には全力でゆく」と頼もしく語っている。
中日は、どうしたものか。いったん不調ヤクルトを抜いて lang=EN-US>5位に浮上したものの、再び最下位へ。岩隈藤川監督も最近は例会に姿を見せない。敵前逃亡か?